ホストOS(Windows)上にVirtualboxで構築されたホストOS(Linux)に、ホストOSからsshログインする方法について解説していきます。
イメージ的には以下のような感じです。
なお、すでにVirtualbox上にLinux環境が構築済みであることが前提になります。
■参考
VirtualboxでローカルWindwos環境に仮想Linux環境を構築する手順
ホストOSのIPアドレスを確認
まずは、ホストOS(Windows)のIPアドレスを確認します。
コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行します。
ipconfig
後の工程で使用するので、メモしておきます。
CentOS上のIPアドレスを確認
ゲストLinux上のターミナルにて以下のコマンドを発行します。
ip a
ipの情報が表示されますので、「enp0s3」の「inet」の値を確認します。
この値も後続にて使用しますので、控えておきます。
Virtualboxにてネットワークの設定を行う
Virtualbox上でネットワークの設定を行います。
対象のゲストOSを選択し、「設定」を選択します。
設定画面から「ネットワーク」を選択。
「高度」タブを展開し、「ポートフォワーディング」を選択。
以下のようにポートフォワーディングのルールを設定する。
・名前…任意の名称を設定
・プロトコル…「TCP」を設定
・ホストIP…前項で調べたホストOSのIPを設定
・ホストポート…1024~65535の範囲の任意の値を設定
・ゲストIP…前項にて確認したゲストOSのIPを設定
・ゲストポート…「22」を設定
CentOS上でのsshdの動作確認
suコマンドでルートユーザー権限を得る。
以下のコマンドでsshdが動作しているかを確認。
systemctl status sshd
active(runnning)になっていることを確認。
inativeとなっている場合は、以下を実行。
systemctl start sshd
その後、以下のコマンドにてネットワーク設定を再起動。
systemctl restart NetworkManager
ターミナルからssh接続を行う
ターミナルエミュレーターからゲストOSへssh接続を行います。
ここでは、例としてputtyでの設定を行っていきます。
ただし、どのターミナルソフトでも大きくは変わらないはずです。
Puttyを起動すると以下のような接続設定画面になりますので、各項目を設定していきます。
・HostName…「CentOSでのユーザー名」@「ホストOSのIPアドレス」
・Port…Virtualboxのネットワーク設定にて設定したホストOSのポート(1024~65535の範囲)
・Conection type…「SSH」を設定
任意の名称で接続設定を保存しておきます。
「Saved Session」にセッション名を入力し、「Save」を選択。
保存が完了したら、「Open」で接続を行います。
パスワード入力を求められるので入力すると、ログインができます。
あとは、通常のターミナルと同様に操作が可能です。
Puttyはショートカットをいじることで、接続設定の選択をスキップすることができます。
よく使う接続は以下の記事を参考にショートカットを作っておくと作業効率が良くなります。
Puttyのショートカットを編集して接続設定の選択をスキップする