LPIC lv1~3を取得したので、勉強時間や方法についてまとめておきます。
LPICの試験体系
LPICにはlv1~lv3が存在します。
それぞれのlvはいくつかの試験をパスすることで認定されます。
lv1を取得するためには、LPIC101とLPIC102
lv2を取得するためには、LPIC201とLPIC202
lv3を取得するためには、LPIC301,302,304のいずれか
を取得する必要があります。
勉強時間と点数
勉強時間と点数の一覧です。
大体50時間くらい勉強すれば1つの試験をパスできました。
試験 | 勉強時間 | 期間 | 点数(満点800) |
---|---|---|---|
LPIC101 | 49:47 | 1/16 ~ 3/10(53日) | 660(82.5%) |
LPIC102 | 35:45 | 3/10 ~ 3/24(14日) | 700(87.5%) |
LPIC201 | 55:46 | 3/24 ~ 5/13(50日) | 680(85.0%) |
LPIC202 | 53:19 | 5/13 ~ 5/28(15日) | 590(73.8%) |
LPIC304 | 58:47 | 5/28 ~ 6/18(21日) | 700(87.5%) |
合計・平均 | 194:37 | 1/16 ~ 6/18(153日) | 666(83.25%) |
費用
1試験すべて16,500円(税込み)。
全部受けると82,500円になります。
勉強方法
以下を使用しました。
ping-t
ping-tとは、LPIC試験を想定した問題集を解くことができるサイトです。
1試験につき、約500~700問くらいの問題が用意されています。
ここの問題を8割以上解けるようになれば、ほぼ確実に試験をパスすることができます。
LPIC101は無料で解くことができますが、それ以外は有料になります。
月額2,100円くらいかかります。
少し割高に感じますが、時間の節約と考えれば、私はそこまで高い出費ではないと思いました。
詳しい料金体系は以下をご参照ください。
複数月一括契約すると割引されます。
ping-t - プレミアムコンテンツのご紹介
進め方としては、まず問題の解説をしっかりと読み、理解しながら1週解いていきましょう。
解説だけではわからない箇所は、googleなどで調べます。
コマンドや設定などを暗記する前に、まずその機能の概要を理解することが重要です。
そうすることで、暗記もしやすくなります。
1週目は詳細ではなく、概要を整理することに徹しましょう。
その後は、ひたすら周回していきます。
最初のうちは全く覚えられませんが、3週目くらいからかなり解けるようになってきます。
5週やればほぼ全部覚えられるかと思います。
それに大体50時間くらいかかります。
黒本(参考書)
304のみ上記の参考書を使用しました。
巻末に2回分の模擬試験が載っており、かなり本番試験の問題に近いです。
実際の試験でもほぼ同じような問題が難問も出題されました。
巻末の模擬試験のためだけでも十分購入する価値はあると思います。
ただし、解説は表面的なことしか書かれていないため、理解を深めるには自分で調べたり勉強する必要があります。
ただ、コマンドやオプションの一覧がまとまっているので、覚えた後の復習には使えます。
勉強方法 - まとめ
黒本も使ってみましたが、基本的にping-tだけで十分です。
まずはping-tを完璧にし、それでも不安があるようであれば黒本にも手を出してみるといいでしょう。
その他
LPICの試験はlvと難易度に相関はありませんでした。
lv1もlv3も難易度はそこまで差はありません。
試験の範囲だけが異なります。
しかし、202だけは他と比べて難易度が高かったように感じます。
コマンドや設定の単純暗記ではなく、応用的な問題が多かったです。
(ある条件下で最適な構成を選ぶ、状況から障害の原因を予想する、など)
資格取得のメリット
Linuxやそれを取り巻く周辺技術の概観が知ることができます。
知識として知っているだけなので、使えるかは別物ですが、後で詳細を勉強するときなどに、理解が楽になるかと思います。
また、障害や調査などでLINUX環境を見るときに、どこで設定がされているかなどのあたりがつくようになります。